西夏史、中央ユーラシア史、中国史、日本史から、歴史に関係のない日常のことまで、気になったことを記録しています。 リニア中央新幹線と長野県から続きの話。 前回も書いたように、長野県の主張の中には「地域振興」という言葉が何度も出て来る(例えば、信州・フレッシュ目安箱 2008年5月7日回答)。「地域振興」のみを理由として地元に利があるというルートを主張しているのである。以下で述べるように、この主張にはほとんど理が無いと自分には思える。 東海道新幹線は、東京から名古屋へ毎日走っているのぞみ号が片道70本、座席数で9万席を越える。これは、一日18本の特急あずさ号のほぼ10倍にあたる。これは座席数の話なので、利用率なども加味すればあずさ号の東京諏訪間の輸送量は相当に小さいと予想できる。 一方で東海道新幹線はそれでも不足とされ、増発が計画されている(ダイヤ改正で「のぞみ」増発へ)。これだけの需要があれ