印刷 作家の故司馬遼太郎氏の代表作「坂の上の雲」の解説本をめぐり、東京地裁(小川卓逸裁判官)は15日、「無断で原作を利用され、著作権を侵害された」と訴えた司馬さんの遺族らの主張を認め、出版した「洋泉社」(東京)に販売の差し止めを命じる仮処分決定を出した。 問題となったのは、昨年10月に出版された「『坂の上の雲』大事典」。同社によると、写真やイラストなどを使って原作を読み解く内容で、9千部が発行されている。 「坂の上の雲」は、国の近代化を目指した明治時代の日本人の姿や日露戦争をテーマとした長編歴史小説で、2009〜11年にNHKがドラマ化した。 購読されている方は、続きをご覧いただけます