ヒレナガゴンドウの同調潜水とボディーコンタクト † 2013年8月30日 報告者 青木かがり St.Andrews大学 同調行動は様々な場面(例えば、蛍の発光、動物の群れが方向を変える時、など)でみられる。イルカやクジラも例外ではなく、同調行動は社会的関係の指標にもなっている。海や水族館でイルカが泳ぐのをみていると、何頭か同調して泳いだり、呼吸したりしている。イルカを見慣れた人には当たり前かもしれないが、なぜあれほどピッタリと息を合わせて行動できるのか? 以前から不思議に思っていた。今回、ノルウェーの沿岸域で、一緒に泳いでいたヒレナガゴンドウ3頭のうち1頭に加速度計を、もう一頭にカメラロガーを取り付けることができた(写真1)。この2頭は、水面での呼吸はもちろん、深度数十メートルの浅い潜水でも数百メートルの深い潜水でも同調して潜水を行っていた。同調潜水中は、潜水深度に関わらず互いの深度差を一