朝日新聞 2006年5月15日付夕刊 連続インタビュー 歴史認識 韓国編3 落星台経済研究所研究員 パクファンムさん(ネット上のソースなし) 「敵対的な共犯関係」。日本と韓国の間の歴史観の相克を、そう名づける。 靖国神社や歴史教科書など両国間に問題が起きると、日本の左派と韓国のナショナリストたちが共闘するように批判の声をあげる。反発した日本の保守派はいっそう硬化する。韓国で民族主義の枠を超えた研究をすると、日本のナショナリストたちが利用して、そのような研究は韓国内で一段と白眼視される。互いの国の右と左が同盟のような関係にあり、結果として残るのは強化されたナショナリズムと対立だけだ、という分析だ。 ■ ■ 背景には苦い経験がある。日本語史料に通じる研究者は韓国には少ない。研究するほど「日本びいき」との批判を浴びる。 自ら企画し、ソウルで3月に開催したシンポジウム「日帝の戦時体制と朝鮮人動員