最高裁で家族の強制退去処分が確定し、短大進学のため一人だけ在留特別許可が認められた高崎市のイラン人アミネ・マリアムさん(20)が、短大卒業にあたり、法務省入国管理局(入管)に申請していた「定住者」の在留資格(一年)が十二日、認められた。十四日に同市の育英短大で卒業式に臨む。家族と離れ離れになりながら、日本で保育士の夢をかなえ、四月から県内の保育園に就職する。 マリアムさんの父カリルさんは一九九〇年に短期ビザで来日。翌年、妻と当時二歳のマリアムさんを呼び寄せた。不法滞在状態だった一家は九九年、東京入管に出頭したが、最高裁で二〇〇六年に強制退去が確定。在留特別許可が認められたマリアムさんを残し、家族は〇七年四月、イランに帰国した。 マリアムさんは「両親と妹が帰国した日から本当にあっという間の二年間でした。本当にたくさんの皆さまに支えていただいたおかげで、卒業式を迎えることができることになりまし