【ソウル=門間順平】韓国の情報機関、国家情報院から在日韓国大使館に派遣されていた職員が、8件の機密情報を日本の海上保安庁職員や記者らに漏らしていたとして解任されていたことがわかった。 複数の韓国メディアが7日、報じた。 報道によると、この職員は2009年6月から11年まで日本で勤務した。その間、北朝鮮から韓国に亡命した黄長●(ファンジャンヨプ)元朝鮮労働党書記が来日し、当時の中井洽拉致問題相と面会する計画を海保職員に明かしていた。この情報は日本の民放テレビ局の記者を通じて、マレーシアの北朝鮮工作員に伝わったという。黄元書記は10年4月に来日した。(●は、火へんに華) この職員は10年7月には、拉致被害者の田口八重子さんの生存情報を中井氏が何者かに伝えているという話を日本の新聞記者にしたという。国家情報院は、この情報も北朝鮮側に流出したとみている。 職員は、日本側に伝えた情報は機密ではなく、