「新しい歴史教科書をつくる会」の藤岡信勝会長ら4人が11日までに、扶桑社が出版している「新しい歴史教科書」について平成22年度以降の出版差し止めを求め、東京地裁に提訴した。 同会は扶桑社との絶縁を発表し、21年度の教科書を最後に出版契約を打ち切ると同社に通知。「新しい歴史教科書」には藤岡氏らが7割の著作権を持つとして、執筆部分を削除しなければ出版を認めないとしている。 扶桑社は「教科書を採択した学校の迷惑を顧みない身勝手な訴訟。教科書は共同著作物であり、継続発行の正当性は裁判で明らかにしたい」とコメントした。 つくる会は、新たな歴史教科書を自由社から出版する予定で、4月に文部科学省に検定申請した。一方、扶桑社の子会社が24年度に別の教科書を発行する方針。