スペイン内戦で破壊されたビルの中で、フランコ反乱軍の狙撃を警戒する人民戦線の兵士=1938年1月、ロバート・キャパ撮影(AP) マルコス・アナ(88)という詩人の話から始めよう。 ちょうど70年前。スペイン内戦の天王山ともいえるエブロ川の戦闘で共和国政府側(人民戦線)が敗北を喫した1938年、コミュニストだった彼はフランコ側(国民戦線)に捕まり投獄された。19歳だった。獄中で彼はパブロ・ネルーダの詩に触発されて詩作を始める。拷問に屈せず仲間を売ることをしなかった彼は2度にわたり死刑の宣告を受けるが、恩赦などによって執行を免れ、61年に出獄する。「出獄時、私は42歳の子供だった」と後年彼は振り返った。 内戦終結から68年、出獄から46年、独裁者フランコの死から32年が経過した昨年秋、「デシドメ・コモ・エス・ウン・アルボル(木はどんな形をしているか教えて)」と題した自伝を刊行したアナは一躍、時
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