宮崎県新富町と宮崎市を隔てる一ツ瀬川で21日夜、口蹄疫(こうていえき)で殺処分された家畜の霊を慰める灯籠(とうろう)流しが行われた。 恒例の夏祭り「第20回サマーフェスティバルin一ツ瀬2010」の一環。新富町新田の河川敷に地元の畜産農家や町関係者ら約40人が集まった。 黙とうをささげた後、牛や豚の張り絵を施した灯籠約100個を次々に川に流した参加者たちは「牛を飼える平和な日が来ますように」などと書いた短冊をササに飾って精霊(しょうろう)舟に立てた。 新富町三納代の水口清さん(53)は「牛は我が家の守り神だった。家族を守ってほしい」と、流れていく灯籠や舟を見つめていた。