「読書量が多い人は年収が高い」とよくいわれる。 学術的な証明はされていないが「何となくそうかも?」というイメージはある。なぜならキャリアの観点で見ると、「情報のインプットを続ける」「自己研鑽を続ける」という意味からもあながち的外れな話とは思えないからだ。 そこで今回は、2009年に財団法人 出版文化産業振興財団(現在の「一般財団法人出版文化産業振興財団(JPIC)」より発表された『現代人の読書実態調査』と、2021年のマイナビ実施調査を元に「読書」という観点から12年前と現在の比較を行い、「読書量が多いと年収は高い」説をいろいろな角度から確認してみる。 2009年調査では世帯年収が高いほど読書量は多い 『現代人の読書実態調査』では世帯年収が高いほど読書量は多い傾向があり、1か月に3冊以上(「3~4冊」「5~7冊」「8冊以上」の合算)の本を読むのは世帯年収1500万円以上がもっとも多く40.