新型コロナ禍でリモートワークが広がるなか、「副業」するIT人材が増えている。背景にあるのが地方企業などのデジタルトランスフォーメーション(DX)支援やEC(電子商取引)サイト構築の需要の高まりだ。 取材を進めると、副業年収の相場は100万~200万円に達し、副業の真の狙いは「キャリア開発」にありそうだということが見えてきた。キャリアを会社任せにせず、副業を通して自律的に「開発」した1人のIT人材から紹介しよう。 「過激」だった副業先へのアプローチ 「会社に依存せず、どこでも通用するようなスキルを身に付けたかった」。神奈川県に住む田辺悠介さん(29)は副業のきっかけをこう振り返る。現在2社のスタートアップで働く。そのうちの1社、東南アジアの保育・教育施設向けICTシステムやヘルスケア管理サービスを手掛けるWELY(京都市)はもともと副業先だった。 同社から「CTO(最高技術責任者)になってほ
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