河村たかし氏の勝利は、どこまで波及するだろうか-。2カ月後の4月統一地方選には、大阪府議会制覇を狙って、大阪府の橋下徹知事が代表を務める首長新党「大阪維新の会」の公認候補が大量に立候補する。「与党」対「野党」で、国政選挙の代理という位置づけだった地方選挙は、愛知を契機に「首長新党」対「既成政党」という構図に大きく変質し始めたようだ。(金子聡、康本昭赫) 「大村(秀章)さんの『日本一愛知の会』、河村さんの『減税日本』、そして『大阪維新の会』(の3地域政党)が手を組めば、既成政党への不平不満を必ず晴らしていく。愛知、名古屋からどえりゃーことをやりましょう」 今年1月、河村氏の応援のため、維新の会のメンバー約70人を引き連れて名古屋入りした橋下氏はこう訴えた。 橋下氏は自民と公明、河村氏は民主と、当初は両氏とも既成政党の支援を受けて当選した。維新の会メンバーの多くも元自民党員だ。だがこの2人は演