トイレを男性用と女性用に区別する原則は「今後も必要」と述べる厚生労働省有識者検討会の報告書=東京都内で2021年8月2日、塩田彩撮影 小規模事業所のトイレを巡り、7月下旬からツイッターで「女性用をなくすな」と訴える投稿が増えた。厚生労働省による設置ルール変更の行方を危ぶむ声だ。その議論の様子を探ると、確かに混乱や不安につながるポイントが山積していた。女性の働きにくさや性的少数者への差別につながるような改定はすべきでないが、雲行きはどうも怪しくなってきた。【塩田彩/デジタル報道センター】 時代に合わなくなったルール 厚労省が見直し作業を進めているのは、労働安全衛生法に基づく「事務所衛生基準規則」で、事務所内の衛生環境や照明などに関するルールを定めたものだ。この中では、トイレについて「男性用と女性用に区別する」と明記。壁で仕切られた便器の数は、同時に仕事をする労働者の人数ごとに決めている。違反
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