地元のように懐かしい場所での食事で、「あぁ、この味!この味!そういえばこの頃は…」となったことがあるだろう。食事がきっかけで当時を思い起こさせるには、身体的な経験と印象的な記憶がセットなのだ。経験がうまみを引き出し、記憶がスパイスとなるため、親友たちとの懐かしい場所での食事はよりうまく感じる。しかし、当時の記憶はあるけれど経験がなかったり、経験はあるはずだが記憶がなかったり、記憶とのギャップが大きかった場合はどうだろうか。頭上にクエスチョンマークが浮かび、それ以上の会話はさきのように躍動感のあるものではないかもしれない。それだけに「記憶」と「経験」は食事のうま味を引き出す要素なのだろう。僕にとっては、昆虫食がまさにこの2つを有する食事だ。 昨年、僕はDESIGNEAST 06 XO DESIGNEAST 06 X0 [extra-ordinary] にて、昆虫食のレクチャーと実食に参加した
きゃりーぱみゅぱみゅ - インベーダーインベーダー,kyary pamyu pamyu - Invader Invader ... きゃりーぱみゅぱみゅの新曲が2013年5月6日に発表された。ダブステップベースをブレイクで採用している点やキャッチーなフレーズを繰り返すなど楽曲の内容がさらに国外に向けてのものになってると感じる。それは楽曲だけならずライブを意識したダンスにも言えるだろう。現在、きゃりーぱみゅぱみゅは国外ツアーで多忙な中、このMVが撮影されたそうだ。*1今回のMV演出・監督も田向潤氏によるもので、中田ヤスタカ☓田向潤☓きゃりーぱみゅぱみゅのタッグが独特のKAWAII世界観を作り出している。 PONPONPONではサイケデリックな映像とミスマッチするようなKAWAIIものであふれたドールハウスのなかでアイドルとして振舞うきゃりーぱみゅぱみゅと覆面のふくよかな体系の女性(の格好をし
本書はソーシャルデザイン、インクルーシイノベーションなどの弱者と呼ばれる立場や地域から生まれるボトムアップ型イノベーションをビジネスマネジメントとして書き記したものだ。第一章では、リバースイノベーションとはなにか、なぜ求められているのか、何を実装する必要があるのかについて記述があり、次章では事例を通した解説とツールキット、リサーチで気をつけることがまとめられている。引用される事例は工業製品に限らず、ヘルスケアやパッケージデザイン、デーストレージサービス、農業製品などがある。 特徴的なのはその事例すべてが先進国でなく途上国で生まれ、世界へと広がって行ったことにある。iPhoneがアメリカで開発され、そのコピー商品が半分以下の値段で中国で販売されるといった具合に、これまでの開発は常に先進国から途上国へと流れて行くものだったが、より新しく機能的で大量に生産されていくモノが求められる背景と途上国で
4月ですね。年度が変わると気持ちが引き締まる思いがしていましたが、国外にいるとそんな雰囲気は全くありません。学期末テストの準備やサマーインターンの申し込み、プロジェクトの締め切り間近でどたばたしています。今春は桜を見れなかったのが残念ですが、花粉の影響がなかったのでプラマイ0です。 先週は北極圏まであとわずかのフィンランド北部、ロヴァニエミへオーロラを見てきました。今年は10年程度に一度のオーロラ活発期とあって、3泊中に2夜オーロラを見ることができました。この時期は気温も-8度くらいとまだ活動しやすく、泊まったホテルの屋上で快適に見ることができました。 [ホテル屋上から見えるオーロラ Photo by Kentaro Mabe] しかし、問題だったのは日中です。たまたまイースター休日と旅行日程がかぶってしまい、外出をしても公共機関は閉まってるし、商業施設は早く閉まる。また、予てから見たかっ
プロジェクトが架橋に入り、残り1ヶ月程度となった。大学への最終成果物はA1のポスター、50秒のティーザービデオ、90秒のプロジェクトコマーシャルビデオだ。さらに、今年度からは展示会を執り行いそこで来場者らに向けた対面の説明を行うことが義務付けられている。自分たちの展示スペースも3m*3m*3mの中で自由に構成していいようだ。いい感じに息が上がってきているのを感じるが、教授がサバティカルで抜けている授業が邪魔をしてくる。日本でも「研究室が忙しい。」ということでプロジェクトに積極的に参加できなかったのと同じように「授業に忙しい」メンバーがいると思うように進行しないのが難点だ。また授業が面白く、プロジェクトのプラスになればいいのだが聞こえてくる感想は『a boring lecture…』だけだ。 僕は交換留学生のため、単位も必要ないのでこの授業はスキップしてプロジェクトと修士論文執筆のための活動
最近ものすごい勢いでサービスデザインの記事がネットに上がってきていますね。ロフトワークさんの記事*1と、棚橋さんの記事*2を僕は注目しています。サービスデザインはインタラクションやユーザーエクスペリエンスなど、どうしてもWEB周りで活発な意見交換がされているようですが、僕はまちづくりや建築計画の更新に援用していきたいです。景観や愛着をそのサービスに内包するストーリーを(ビジネスモデル)作ることで、これまでビジネスの観点からは評価の対象外だったものを再評価できるようになるのではないかと感じているからです。それは、トップダウンの公共政策や施設運用に大きな影響を与えるはずです。 今僕は四週間のショートプログラムを通して、地方都市の生活向上サービスの提案を行っています。ヘルシンキから電車で一時間ほど北へ行ったラハティという街のそばにある小さな町は、高齢化や過疎化が進みつつあり、公共サービスや医療福
2月はサービスデザインを建築計画から捉え直そうと読書を進めていました。何か分からないけれど動いている出来事(自然)を捉えるために、なんとなく感じられる経験や出来事の集積(形式)として建築が立ち上がる過程に着目されていたように思います。 サービスデザインはユーザーの行動を誘発する働きを持っていますが、その設計要因を社会的な環境や物理的な空間だけにとどめていません。諸要因を構成し、接続する機能を持つデバイスやビジネスにもその範疇を広げています。複合的に発生する出来事、その集合体をデザインすることがサービスデザインであり、機能主義的な合理性だけから設計される解決がサービスデザインではないのです。 イーフー・トゥアン著の『空間の経験』からは、ユーザーの経験が潜在する空間や建築は一種のメディアであるという記述がされていました。僕たちはそのメディアを読解し、ほぼ無意識に振る舞いを選択、実行しているとい
IDBM(International Design Business Management)のプロジェクトが中間発表を終え、多くのチームのプロジェクト進行がスピードを感じられるレベルになってきた。しかし、動きの重いチームもいくつかあり、そのうちの一つは日本企業へインタビューの打診をしているチームだった。彼らは日本企業数社にインタビューの打診をするも門前払いにあっていた。 [クライアントとのワークショップ準備中…] 僕らのチームは企業への中間プレゼンをかね、ブリュッセルとパリを訪れた。他のチームもより深くリサーチをするために国内外の企業や大学などにインタビューやプロトタイピングのテストを計画している。こうしたリサーチトリップも大学と企業が予算をつけて支援してくれ、欧州という大きな大陸をまたに掛けて活躍する人材を育成しようとする気概が感じられる。このリサーチや企業インタビューは当然学生主体で行
今月は読みかけだった本を読み直すことが多かったですね。藤村龍至さんがらみの書籍ばかりです。一億総ツッコミ時代は良書ほどではないけれど、読んでいていい意味で嫌な気持ちになる本でした。サラリと読める量なので、ぜひこの気持を味わってもらいたいものです。 2013年1月の読書メーター 読んだ本の数:4冊 読んだページ数:879ページ ナイス数:3ナイス 一億総ツッコミ時代 (星海社新書)の感想 本書を読んでいるとベタなボケに対するツッコミが実はベタなボケなんじゃないかと思ってしまい、入れ子状の思考に陥ってしまった。ベタとメタのまとまりがネタとしてパッケージされたことで、総ツッコミ時代となるほど蔓延したのかもしれない。むしろこのパッケージが気になってきた。 オードリーのANNを聞き、興味を持って購入。RGのあるあるを思わせるような一文も見受けられた。 読了日:1月16日 著者:槙田 雄司 設計の設計
スペインの音楽レーベル+Mas Labelに所属するアーティストGeneral toshがPSY - Gangnam Styleを彷彿とさせる奇トラックを発表しています。その名もNekomimi (Japan style)です!! 聞いてもらうと分かるのですが、『あれ、このフレーズ聞いたことあるぞ…。』という曲の展開が笑いを誘います。サンプリングか引き直しかちょっとわからないところもありますが、ゴリゴリのEDMですね。途中にはダブステップのようなビートをしたところもあります。リリックが何を言ってるのかいまいち分からないのですが、サビで繰り返されている『Party down in Tokyo』は『東京でとことん遊び倒すぜ!』という意味らしいです。+Mas LabelのサイトではPaypal経由で購入しなければいけなのですが、Beatportでも販売してるのを見つけました。こちらはなぜかドイツ
あけおめことよろで、一つよろしくお願いします。 12月から一斉に開始となった、"シューカツ"に学生のみんなは意気揚々としているのだろうか。理系、建築、デザイン系の大学院生はあまり多くの企業を受けるイメージはないが、シューカツサイトを見た時に『何社エントリーした?』という煽りを見て驚いたのを思い出す。僕はM2の途中で留学を決心したのは、シューカツから足を洗う決心をしたからだ。その直前までは就職活動はしていて、『やりたいこと』、『社会が求めてること』、『自分ができること』を建築・不動産コンサルに見出して説明会や面接まで受けていたが、多くの企業から『それはウチでは(でき)ないかもしれない。』と言われたのが印象的だった。その中でも、一社の方からは『ウチで経験をつんだ上で』という前置きがあった上で、『ぜひ自分で道を開いたほうがいい。』という助言を頂いた。それから留学し、フィンランドで色んな学生や先生
あっと言う間に年の瀬になってしまいました。僕は(後日記事にする予定ですが、)12月中旬から11日間ほどエジプトへ太陽を求めて旅行へ行っておりました。フィンランドはホワイトクリスマスとなり、今もしんしんと行きが降り続いています。ただでさえ人通りが少ないのに、新雪があしあとを消してしまい尚更人の気配感じさせないクリスマスで、日本との違いを改めて感じます。スーパーもクリスマスはお休みで、これは欧州はどこも同じようですね。フィンランドは父の日もスーパーが休みで、その理由が「働いている人がお父さんに会えないのは不公平だ。」ということらしく、きっとクリスマスも働いている人が家族に会えないのは不公平だからお休みなのでしょうか。文化の違いはとても面白いです。(写真は雪がふる前のヘルシンキ市内のモニュメント) 日本とフィンランド、評価方式の違い さて、話を本題に戻します。1セメ、2セメとIDBM(=Inte
先日、The World's 25 Best Design Schools - Business Insiderにて選出されたアールト大学ですが、表題にもあるとおり一部交換留学のプログラムに変更があるので希望者は注意してください。現在発表されているものでは、2013年度の一年間ファインアートへの交換留学の受け入れは行われません。また、僕の所属するIDBMとインダストリアルデザインでは2013年の秋学期の受け入れは行われないようです。詳細: アールト大学への統合後も、大学の制度を少しずつ修正しており、これまでのように何年も学生でいられなくなる、入学金が発生するなど数年前に比べて変更点が多いので先輩らの話を鵜呑みにせず、アールト大学のアドバイザーへ連絡を早めに取るほうがいいかと思います。マスターでの入学、交換留学を希望している人は気をつけてください。
11/17にフィンランド発のイベント『Restaurant Day/Ravintolap〓iv〓』に巻きずしとおにぎりで参加する予定でした。 レストランデイ · 誰でもどこでも一日だけレストランができるフードカーニバル レストランデーとは、二ヶ月に一度開催される一日限りで誰でも参加できる露店イベントです。ガレージで、路上で、公園で、森の中で、どこでも出店できます。このイベントを通して、『食事問題を考えるきっかけ』になればという思いで開催されているこのイベントが11/17日に行われました。Creative Sustainabilityコースをとっていたことや学園祭のノリのイベントに興味があったので、日本人留学生らと参加してみようと話していました。 前回の9月に行われたレストランデーに参加した友人曰く、「意気込んでやってる人は少なくて、お昼くらいに出店出来ればいいやって感じの人が多かったよ。」
どんどん日が落ちるのが早くなるフィンランド。16時を過ぎるとほとんど20時頃のような空模様です。夜は好きだけど、暗い日中には慣れません。こうした気候の国にいると『明るさ』に敏感になるのも分かります。家に居ながらゆったり夜を過ごすささやかな楽しみがフィンランドにはに合ってるなと思います。アアルトの設計する建物には光と生活の時間が絶妙に織り込まれていると感じます。 フィンランドとサスティナブル政策 3週間前からからAalto Univ. School of Design, Department of Creative Sustainabilityの講義をとっていました。このCSもIDBM同様、アールト大学統合後にできたデパートメントで今年(2012)で三年目になります。背景には当然世界的な環境問題があるのですが、フィンランドは資源が乏しいのでそれが影響しているようです。特にエネルギー輸入依存率
この記事は勝手にメルマガで送信したものに修正を加えた記事になります。 /// 2012年10月19日から12月20日までの二ヶ月間、9名の日本人作家が参加する『Japan meets Finland -design and diversity-』がヘルシンキ中央駅そばにある国際文化センターCAISA Garallyにて開催されています。フィンランドの芸術大学、デザイン大学を卒業した後にフィンランドへ残る決意をした彼ら。文化的背景、生活環境の違い、教育の差をどう内在化して行ったのでしょうか。 会場へ入ると、テキスタイルデザイナーShimatuka Eriさんの沖縄とフィンランドそれぞれの素材を使った草木染めの作品二点が目に付きます。濃淡の違う黄色二色を使った市松模様、紺色が徐々に深みを増す作品です。制作過程を説明する冊子には冬に集まってパッチワークをする作家と友人の写真がありました。気候条件
ヘルシンキは最高気温が10度を下回り始めました。秋らしい秋を体感することなく冬になりそうです。ヘルシンキの冬は寒いのでなく"痛い"とい聞き、恐怖を感じています。最近気がついたのですが、肌寒くなってから夕焼けを見る機会が減りました。天気が悪いのも関係の一つですが、緯度の関係なのでしょうか。分かりません。ちなみに綺麗な朝焼けは冬しか見れないそうです。 最終プレゼン準備中 先週に一つ授業が終わりました。Design Thinking in Businessという三週間の集中講義です。教授はPeter McGrory教授で、東大i.schoolともプロジェクトをされている方です。デザイン思考がビジネスマネジメントでいかに有効かというレクチャーをまず五日間受けました。講義はデザイン思考が入ることで、企業理念から企業倫理、プロダクトやサービスの創出まで一貫した関連を持たせて発展できるというものでした。
危ない目に フィンランドは安全な国です。夜道を歩いていても怖い思いをしたことはありません。シャイな街の人達は冷たく映るときもあるけれど、基本的には声をかけたら色々教えてくれます。目が合うと照れたりする姿は日本人みたいなだなって思います。そんな安全な国フィンランドですが、先日はじめて危険な目に遭いました。 日本人の友人とKamppiというショッピングセンターのエントランスを話しながら歩いていると、いきなり肩を強く殴られました。殴られたというより、ショルダータックルされたというような方が正しいかもしれません。目の前まではゆっくり歩いてきて、すれ違う瞬間に腰を回転させて彼の方を僕の方にぶつけてきました。息が一瞬出来なくなり「うっ。」と声が漏れるほどでした。驚いて彼を見ると、こちらを睨みつけて過ぎ去っていく。上下共に黒い服装、長髪長身で細見、口の周りにはヒゲが生えていました。最初はなにが起きたのか
日本へ臨時帰国して返って来た翌日、ついに本格的なプロジェクトのスタートとなった。School of Design, Engineerng and Economicsの学生ら三十名が混合となり、12個のうちいずれかのプロジェクトに配属される。このプロエジェクトは主に企業との産学連携で行われる。フィンランド発の企業だけでなく、国際的に展開する企業まであり、ジャンルもICTサービス関連からスーパーマーケット、化学製品の会社などがある。またソーシャルイシューに取り組むUNICEFのような機関から社会起業ベンチャーまでとプロジェクトは多岐に渡る。ほとんどのプロジェクトは約五名前後で構成され、(一応)生徒のバックグラウンドと興味によって配属が決定されるらしい。当日までどういったプロジェクトがあるのか、どこに配属されるのかわからないため当日はみんな緊張の面持ちだった。 チームメイトとの対面 僕はそのなか
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