自走できるチームを育成するのが、アジャイルコーチの役割 「自分たちの力で考えることのできる、アジャイルチームを育てること」――これがアジャイルコーチの役目であると、吉羽氏は口火を切る。 株式会社アトラクタ 取締役CTO 吉羽龍太郎氏 人に何かを教える手法には、大きく分けてティーチングとコーチングの2つがある。ティーチングとは、経験や知識の乏しい相手に対して一方通行で何かを教えること。コーチングとは、質問や傾聴など双方向的なコミュニケーションをとることで、相手に何かを気づいてもらうことである。アジャイルコーチは両方の手法を適切に使い分けながら、チームを成功に導いていく。 アジャイルコーチが担う職務領域は幅広い。組織づくりについての支援を行うこともあれば、プロダクトの課題設定の方法を取り扱うこともある。テスト駆動開発(Test-Driven Development:TDD)や継続的インテグレー