東日本大震災の津波で外部電源を失い、放射性物質漏れ事故を起こした東京電力福島第1原発の6号機の建設や他の原子炉の改修などに、米ゼネラル・エレクトリック(GE)関連会社の技術者としてかかわった宮崎県串間市の菊地洋一さん(69)が「当時現場で起きていたことからすれば、起こるべくして起きた」と述べ、同原発の配管工事などの一部がずさんな施工管理下で建設されていたとの見方を明らかにした。毎日新聞の取材に答えた。 菊地さんは1970年代、同原発の建設や改修工事に携わり、6号機は建設の工程管理を担当した。米国から送られてきた設計図はミスが多く、一つの配管で10回以上の変更を余儀なくされたこともあった。配管内に1.8センチの出っ張りを見つけ、「蒸気の流れが変わり配管が傷みやすくなる」と上司に訴えた。しかし、国の検査後で、工程が遅れてしまうとして、東電に伝えられないまま放置された。 日本の原発メーカーか