【ロンドン共同】フランス自動車大手ルノーが19日発表した2020年12月期決算は、純損益が80億800万ユーロ(約1兆円)の赤字だった。赤字は2年連続で、前期(1億4100万ユーロの赤字)から大幅に悪化。同社によると、過去最悪の赤字となった。 新型コロナ感染拡大による景気悪化で、自動車需要が大幅に落ち込んだためだ。出資する日産自動車の業績悪化も赤字拡大の要因となった。売上高は前期比21.7%減の434億7400万ユーロだった。 ルカ・デメオCEOは「21年もまた困難な年となる」と指摘。約1万5千人の雇用削減などコスト抑制策を推進する考えを示した。