大阪大学の大学生で毎年の学生定期健康診断を受けている17,774人(男子大学生が11,683人、女子大学生6,091人)において、一人暮らしの下宿の男子大学生 5,151人・寮生活の男子大学生692人は、家族と暮らしている男子大学生5,685人と比較して、週4回以上の高頻度の飲酒習慣になるリスクが高いことを明らかに。これまで大学生の一人暮らしの下宿や寮生活などの居住形態と飲酒習慣に関係があることは示唆されていたが、大規模かつ長期間の追跡に基づいた研究はほとんど報告されていなかった。大学生を含む若年での大量飲酒習慣は、将来的にアルコール依存症などのアルコール性障害のリスクを高めるという報告がある。今回の成果をもとに、下宿や寮での一人暮らしの大学生にアルコール摂取についての正しい知識を啓発することで、将来的に生じうるアルコール性障害や、アルコール依存症に関連したDVや児童虐待などの社会的問題に