ハンロンの剃刀という言葉がある。これは 『無能で十分説明されることに悪意を見出すな』 という考え方である。この考え方を聞いてハッとさせられた話を書きたい。 高校生の時の自分が疑問だったのが、『どうしてこんなにも高校の教科書の内容はひどいのか』ということだった。 自分が高校の教科書の内容を完全に理解しているといえるのは、数学と物理だけなので、この2教科に関してしか分からないが、少なくともこの2教科に関しては読者に理解をさせようと思って書かれている教科書は皆無といえる。数学に関しては論理的にあまりミスがない(一部ある)のだが、物理に関しては全く内容が正しくないどころか、教科書内で矛盾した記述が存在する。 それのせいで、物理に関して私は非常に苦手意識があった。自分はたまたま良い師に出会えたので苦手意識をなくせたが、まともな人間には物理の教科書の内容は理解できないと断言できる。 高校生のときは嫌が