発信箱:故郷を喪失した保守=伊藤智永(ジュネーブ支局) - 毎日jp(毎日新聞) を読んで思ったことを書いてみます。 この評論の中には、 保守主義は、理性を過信するフランス革命への批判から生まれたが、では、自らの根拠は何かと問われるなら、人は生まれ育った土地や風物、人とのつながりに根ざして生きる、という考え方に行き着く。 と書いてあり、にもかかわらず 大震災と原発事故でふるさとの山や海や人がかくも痛めつけられたのに、保守陣営からの悲痛な叫びや行動をほとんど見聞きしない ことを痛切に批判しています。 でも、ここでのポイントは、日本的保守、あるいは自民党を長年にわたって政権与党たらしめた保守が「生まれ育った土地や風物、人とのつながり」のうち、どの価値観に根ざしてきたかだと思われます。 私は、自民党を支えてきた保守は、ふるさとの山や海よりも、ふるさとの人、あるいは人とのつながりに根ざして生きるこ