贈られた大漁旗を広げる湊中学校の生徒たち=28日午前10時6分、宮城県石巻市、小宮路勝撮影 大漁旗で作った法被を着て踊る、宮城県石巻市立湊(みなと)中学校「湊中ソーラン」が、東日本大震災を乗り越えて後輩に受け継がれることになった。津波で法被が流されたのを知った北海道の漁師から28日、136枚の大漁旗が届いた。 校舎1階は津波で水没。生徒3人が亡くなり、約100着あった法被のほとんども流された。「湊中ソーラン、もう無理かもしれない」。保護者が嘆くのを医療ボランティア団体「キャンナス」のメンバーが聞き、知り合いの漁師らに連絡したところ、北海道様似(さまに)町の漁師が「大漁旗を提供したい」と名乗り出た。 28日、旗を受け取った3年生の石田悠真さんは「本当にうれしい。団結してソーランを成功させたい」。同町の「第31一心丸」の旗を贈った川上啓治さん(51)と妻美鈴さん(50)は「船名のように心