【ベルリン時事】欧州各地で腸管出血性大腸菌O(オー)104の感染が深刻化している問題で、ドイツ保健当局は1日、死者が16人に達したことを明らかにした。スウェーデンでもドイツから帰国した女性1人が死亡した。 ロベルト・コッホ研究所によると、大腸菌が引き起こす溶血性尿毒症症候群の発症者は前日の373人から470人に急増。重症者には大量の血漿(けっしょう)輸血が必要で、血液不足への懸念が強まっている。多数の感染者が出ているハンブルク市のショルツ市長は献血を呼び掛け、自らも献血した。 【関連記事】 【特集】健康になりたい!〜皇居ランナー増加、トラブルも O104の死者14人に=感染拡大の恐れ 大腸菌被害が拡大、2人死亡=感染源はキュウリか 腸管出血性大腸菌の感染者急増=原因不明、国民に不安