有毒種のベニモンアゲハ(上)とその翅紋様を模倣している無毒種のシロオビアゲハ(下)。 Credit: Krushnamegh Kunte (上); Khew Sin Khoo(下) Credit: Krushnamegh Kunte (上); Khew Sin Khoo(下) 一部のチョウでは、雌雄のどちらか一方のみ(普通は雌)が、毒を持つチョウの翅の紋様に擬態する。1960年代に、この現象は「超遺伝子」の制御下にあると考えられるようになった。さらに最近になって、超遺伝子は密接に連鎖した遺伝子からなるクラスターで、各遺伝子は翅の擬態紋様形成のそれぞれ別の面に影響しているのではないかという説が出てきた。しかし今回、M Kronforstたちは意外な結果を報告している。よく知られた超遺伝子擬態の例であるシロオビアゲハ(Papilio polytes)では、超遺伝子が実は単一の遺伝子であることが