『昭和の結婚』。歴史資料として非常に面白い本。 昭和の結婚 (らんぷの本) 作者: 小泉和子 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2014/12/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 明治の女性たちは、見合いさえせず、夫となる人の顔も知らないまま、親や親戚の命令で嫁いでいた。祝言を挙げると、次の日からは労働力として牛馬のように働く。 昭和時代にはさすがにそこまでの人権無視は少なくなったものの、封建的な家制度の下、嫁は夫の世話を焼き、舅姑を立ててひたすら尽くすことが当たり前だった。 当時の雑誌等の資料も豊富に掲載されていて、特に『主婦の友』の「花嫁さんの新家庭心得画帳」なんて「良人のお目覚め:お寝坊旦那様を穏やかに親切にお起こしさしあげ」てから「一家の和合と夜の団欒:ふけゆく夜を手持無沙汰にせぬように、良人の語る世間話や主義主張、さては将来に対する抱負など