料理はほとんど友人の雨田政彦が作る。 雨田が伊東の魚屋で買った新鮮な生牡蠣四つずつ 同じく雨田が買ってきた鯛のおろしたての刺身 ぱりぱりに炙った鯛の皮 わさび漬け 豆腐 鯛のあらで出汁をとった吸い物 雨田持参のシーヴァス・リーガルをオン・ザ・ロックで。 (『騎士団長殺し』第2部P171より) 小田原名物わさび漬けは買い忘れたが、おおむね忠実に作った。伊東の魚屋の生牡蠣は、相模湾産の殻付き牡蠣だろう。 「ぱりぱりに炙った魚の皮」は作り方が不明だが、手近にあった鰤の皮を引いて、塩をふり、網焼きグリルで裏表を返しながら焼いた。 昭和的スナックか小料理屋で、「ちょっと炙ったのでどうぞ~」的に出てきそうな気もする。 豆腐は食べ方がこれまた不明だが、腹がくちくなってきたところで、雨田が持参した木綿豆腐かなにかを手早くくずして、薬味を添えたりしたのではないか。ちょっと粋な居酒屋で「くしゃくしゃ豆腐」など