性別変更後の女性、父と認定 認知否定「子の利益に反する」―二審判決破棄、初判断・最高裁 時事通信 社会部2024年06月21日17時32分配信 最高裁=東京都千代田区 性同一性障害で男性から性別変更した40代女性が、凍結精子を用いて女性パートナーとの間にもうけた次女から父子関係の認知を求められた訴訟の上告審判決が21日、最高裁第2小法廷であった。尾島明裁判長は「(親子と認めなければ)子の利益に反する」と述べ、訴えを退けた二審東京高裁判決を破棄し、父子関係を認めた。裁判官4人全員一致の意見。 シンプルで常識的な判決 次女の代理人弁護士―認知訴訟・大阪 生物学上の父が性別変更後に子をもうけたケースで、最高裁が親子関係の成否を判断するのは初めて。男性が性別変更で女性となっても親子関係が法的に認められ、子には相続権や養育費請求権などの権利が保障されることになる。 判決で、同小法廷は「実の親子関係の