2024年1月に頭脳放談「第284回 社会を支えるパワー半導体メーカーの再編にルネサスが参入? で、パワー半導体って何」でパワー半導体について書いた。凋落(ちょうらく)著しい日本半導体の中で、成長エンジンとして期待されていたからだ。 ただ、このところパワー半導体について残念なニュースが続いている。今後の動向について少し考えてみた。 WolfspeedのChapter 11がルネサスに与える影響 先端微細プロセスを持たない日本の半導体業界において、高信頼性と電気的な高性能が売りになるパワー半導体は、業界各社にとって期待の星と言ってよかった。しかし、ここに来て暗雲棚引くような事態になってきているように思われる。その象徴はルネサス エレクトロニクスの成長戦略の挫折であろう。そのトリガを引いたのが、WolfspeedのChapter 11(米連邦破産法11条、日本の民事再生法に相当する)の申請に至

