小野立 Ryu Ono @midaroku @mas__yamazaki 六代目菊五郎(昭和24年没)の戦後の本に、「私は好き嫌いが多く、嫌いな食べものは盛大に残すので、若い者には叱られてばかりいる」(大意)というところがあります。 初代吉右衛門と並んで当時演劇界の頂点にいた人ですから、この「叱られる」は文字通りの意味ではありませんが、ここにはその時分の若者と老人の時局に対する温度差が非常に良く現れております。 「食べ物を無駄にするな」と、うるさく言うのが若者であるということ、明治16年生まれの六代目には相当こたえた戦中戦後の様々な制約を、大正末年から昭和初期に生まれた若者たちは、半ば普通のこととして受容していたこと。二十何年、これを読んでハッとした記憶があります。 2026-01-25 05:09:36

