皆さんは、この福島県双葉郡大熊町の航空写真を見る事ができるであろうか? ─ 驚くべきことに、全く見えない人がいる。 経済学者を自称する池田信夫氏が、「除染の前にLNT仮説の見直しを」で「福島事故についてはLNT仮説を棄却し、年間100mSv以上の持続的な放射線が観測される土地に限って除染を行なうべきだ。そんな場所は原発のサイト外にはもうないので、」と言っている。もちろん、重大な事実誤認だ。 年間100mSvは、大雑把に11.4μSv/hになる。文部科学省の空間放射線量のモニタリング結果を見てみよう。11.4μSv/hを超える地域は少なくない。【33】相馬郡飯舘村長泥(15.7μSv/h)、【32】双葉郡浪江町赤宇木手七郎(15.0μSv/h)、【81】双葉郡浪江町赤宇木石小屋(20.1μSv/h)、【83】双葉郡浪江町赤宇木椚平(32.4μSv/h)が年間換算で100mSvを未だに超える地