終わることのない人工知能の話IT シンギュラリティで人類はどうなるのか(1/7ページ) 中島秀之(東京大学 特任教授)×松原仁(公立はこだて未来大学 教授) Part.32016.08.08 前回、中島氏と松原氏によって紹介されたSF小説&漫画『未来の二つの顔』のストーリーは、「AIが人類滅亡の脅威となりうるほどの進化を遂げるとき」というニュアンスで使用される「シンギュラリティ」のリスクを想起させるものでした。しかし、両氏は「『シンギュラリティ』はもともとの定義とちがった意味合いで使われている」と指摘し、その本来の意味と、今後、人類はAIの進化にいかに対応すべきかについて語り合いました。 人類が生物学を超えるとき ――最近、「シンギュラリティ」という言葉をよく耳にします。『未来の二つの顔』のストーリーを考えると、やはり、AI(人工知能)が進化して「シンギュラリティ」を超えてしまったら、私た