■チュートリアルの概要 従来,日本における携帯電話および携帯電話向けソフトウェア開発はベンダおよびキャリアに閉じており,ユーザが関与できる余地はほとんどありませんでした.ユーザが開発したソフトウェアを動かすことが可能な一部の携帯電話においても,端末内部の機能を利用する際に非常に厳しい制約が存在しました.結果としてユーザは,携帯電話ベンダの提供するプレインストールソフトウェアしか利用することができず,組織内利用向けのカスタマイズや研究者による携帯電話を利用したインタフェース開発などにおいて,非常に高いコストがかかっていました. 2008年になり,多くの携帯電話では引き続き制約が残る一方で,米Apple社,米Google社,米Microsoft社等による組み込みソフトウェア開発・配布環境の提供により,そのような状況が大幅に変化しつつあります.ユーザはベンダによって提供されたソフトウェアだけでな