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【先週のタイトル】「信長、浜松来たいってよ」 3日に放送されたNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」48話のサブタイトルです。1話以来、名作映画や小説をパロッてつけてきた直虎式サブタイトルですが、「信長、浜松来たいってよ」は、作者である脚本家森下佳子さんが「大事にとっておいた」というお気に入り。大河ドラマ史に残るインパクトに笑ってしまいました。 【写真】柴咲バッサリ短髪 モチーフは、12年に神木隆之介主演で映画化された「桐島、部活やめるってよ」。念願の駿河を手に入れた家康(阿部サダヲ)に、信長(市川海老蔵)が「富士を見たい」と観光にやってくる厄介さがにじんでいて、先週、このタイトルが予告されると、ネット上も「爆笑」「どこの桐島だよ」「破壊力すごい」「大河でこれは前代未聞」「50話の中で一番攻めてるタイトル」などと大いに沸きました。本編では、この“観光”を発端に本能寺の変へとつながっていくどす
とにかく「先が読めない」、大河ドラマで異例の展開 今年の大河ドラマの主人公が井伊直虎と発表された時、ほとんどの人はまったくなじみがない名前に驚いたろう。この井伊家の伝承を知っていれば、今度は「しかしどうやってドラマにするの?」と首を傾げたに違いない。昨年大ヒットとなった『真田丸』の後継のこのドラマ、残すところもあと数回だが、視聴率的には奮わないものの、見ている人の間では相当に評判がいいようだ。 見始めたらおもしろい大きな理由は、「先が読めない」ことだ。たとえば『真田丸』なら最初は信濃の国衆としての真田家なら知らないことがほとんどだが、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の時代で話がすぐに大河ドラマの定番というか、基本誰でも知っている「天下統一」に話が移ってしまうと、分かり易い一方で先が読め過ぎるというか、分かりきった展開の再確認に終始するのに、しかもナレーションでも台詞でも、妙に説明過多だった。
徳川四天王の所作に本音が垣間見える井伊万千代と小野万福は「甲冑着初め式」を追え、田中城攻めでは何ができるのかな、とワクワクしています。 しかし先輩たちからは「きみらは殿の大事な色小姓だからね! 働きぶりを見学していればいいよ」と、なんだかなぁな態度。 ここはじめ、万千代以外の「徳川四天王」の反応が面白い。 酒井忠次:どうでもいいわ 本多忠勝:ドンマイ、ガンバレ、ファイトだぞ! そのうち一緒に軍議に参加しような! 榊原康政:軍議は機密扱うんだから下っ端は入ろうとするな! しかし万千代、おそろしい子…… 自分と似た境遇、かつ同じタイプだと感じていて、将来絶対に万千代は出世するだろうと確信している康政の、冷静なようで嫉妬と焦りを感じさせる顔がたまりません。 忠勝は「色小姓だから無理すんなよ」は、からかいではなく本心から言っていそうなところも、いいですね。 ともかく万千代は悔しがり、そして軍議には
《先週のせりふ》「政次が行くというなら、私が送ってやらねば」 小野但馬守政次(高橋一生)の処刑という最大のヤマ場が描かれたNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」33話での、井伊直虎(柴咲コウ)の言葉です。2人で仕組んだ井伊家再興の秘策が失敗。直虎と井伊を守るため、“独断で徳川に弓を引いたクーデター犯”として投降し、磔(はりつけ)にされる道を選んだ政次の選択を受け止めた場面です。 【写真】柴咲コウ主演NHK「直虎」さらば政次 尼僧として、刑場で経を唱えて魂を送るという文脈かと思ったら、執行人のヤリを奪って自ら政次の心臓に突き刺すという、息が止まる展開。突き刺したまま政次をにらみ上げ「地獄へ堕ちろ、小野但馬!」「日の本一の卑怯者と、未来永劫(えいごう)語り伝えてやるわ!」。どうしたら自分の犠牲がより価値を持つか。離れていても正確に理解してくれた直虎の一撃に、血を吐く政次が幸せそうなこと。「未来永
NHKの大河ドラマ「おんな城主 直虎」第33回「嫌われ政次の一生」で、高橋一生演じる小野政次がついに最期を迎えた。しかも、処刑場ではりつけにされた政次を、長槍で刺しとどめを刺すのは、ほかならぬ井伊直虎(柴咲コウ)。裏切り者としての「小野の本懐」をまっとうさせるため、誰よりも深く政次を理解する直虎自らの決断だった。岡本幸江プロデューサーに、政次最期のシーンに込めた思いを聞いた。 * * * 処刑のシーンは、政次と直虎が、「裏切った家老」「裏切られた城主」という形をお互いに演じあう。「日の本一のひきょう者と未来永劫語り継いでやる」などと、互いを罵り合あっているように見えて、実は裏返しで「誓いの言葉」のようになっている、何とも言えないラブシーンになっています。何かにこだわって撮るというよりは、2人の真剣勝負を、ただただ正面からとらえるという、そういう演出であり見せ方だったと思います。 脚本の
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