日本裁判官ネットワークのブログです。 ホームページhttp://www.j-j-n.com/も御覧下さい。 裁判員裁判を機に,刑事裁判における通訳の正確性の問題がにわかにクローズアップされ始めた。通訳の仕方により,言葉のニュアンスは大きく異なり,そのことが裁判に影響する危険性は,裁判員裁判で公判中心主義の審理になった場合,一層大きい。遅ればせながら,裁判所の中にも問題意識が生じ始めたことは,一歩前進ととらえたい。 さて,この話題に関連して,私がふと思い出したのは,裁判官時代に民間企業へ一時研修に行っていた時代に見聞した話である。その会社のある部門では,フィリピン人の方と接触する機会が多かったのだが,注意事項として以下のようなことを言われた。日本人は同僚や部下を励ます際に肩を叩くことが多いが,フィリピン人の方にそのような行為は絶対にしてはいけない,なぜなら,フィリピンでは人の肩を叩くのは相手
![外国人被告人の事件について思うこと - 日本裁判官ネットワークブログ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/df3a50c14b465108d37d0f484920317dd74971fb/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fu.xgoo.jp%2Fimg%2Fsns%2Fblog.png)