前川事務次官を巡る報道は、およそ政府から独立したメディアとは思えない醜悪なものだった。「プラウダ」のようだ。 一般紙、それも公称800万部以上を誇る読売新聞の社会面に、既に退職した一私人のゴシップが乗る。これは明らかに異様な光景だ。 以前、私はこのような記事を書いた。 しかし、昨今の政府の姿勢は、更にエスカレートしている。 前川氏への個人批判 「そうした状況にもかかわらず、当初は責任者として自ら辞める意向をまったく示さず、地位に恋々としがみついていた。その後、天下り問題に対する世論からの極めて厳しい批判にさらされて、最終的に辞任された方と承知している」と、前川氏を強い口調で非難した。 菅官房長官は、「地位に恋恋としがみついていた」と批判した。さらに「出会い系バー」に対しても批判をしている。 文書の信憑性などについて一切誠実に答えること無く、完全に個人攻撃に走ってしまった。 それとともに、驚