特別指導で今年1月に少年が掘った穴。もう一つの穴(左奥)は同じ頃に別の少年が掘った=福岡県那珂川町後野 福岡県那珂川町の児童自立支援施設「県立福岡学園」が、無断外出などをした入所少年2人に「特別指導」として深さ2メートル以上の穴を掘らせていたことがわかった。学園は「懲罰との思いはなかったが、入所者が懲罰的に感じたのなら、率直に反省する」と話している。厚生労働省は児童自立支援施設の運営指針に抵触する可能性があると指摘している。 学園には、非行からの立ち直りをめざす目的などで中学生を中心に男女計37人が入所。規則正しい生活を送らせる中で農作業にも従事させている。特別指導は無断外出や暴言、暴力などの問題を起こした際に課され、穴掘りや草取り、畑の世話などもある。 今年1月、入所する男子中学生2人が特別指導で穴掘りをした。立ち会った職員の話によると、深さ1メートルで止めようとしたが、少年が「も