(CNN) 米スタンフォード大学の研究者が開発した「フォールドスコープ」は、紙を折るだけで作れる手製の顕微鏡だ。子どもでも簡単に作れる上、専門家もその出来栄えに太鼓判を押し、将来は医療用途での利用も期待されている。 この顕微鏡を開発した同大のマヌ・プラカシュ助教によれば、材料費は1ドルにも満たないのに丈夫で驚くほど実用性も高いという。 実際に使ってみた研究者も同意見だ。昆虫学者で科学記者のアーロン・ポメランツ氏は、フォールドスコープをペルーのアマゾン川流域の熱帯雨林で使用した。「一言で言えば、すばらしい道具だ」とポメランツ氏。「小さい昆虫やダニや菌類や植物の細胞を、140~480倍で観察できた」 フォールドスコープは厚い紙に印刷されており、ポケットに入れてどこにでも持ち運べ、折り紙のようにほんの数分で組み立てられる。紙やレンズなどの材料費は50セント(約60円)程度だという。 ブラカシュ氏
![紙を折るだけで顕微鏡に、専門家も太鼓判](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/530a9b2a274437cfd6056c5010df4f4766926f3a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.cnn.co.jp%2Fstorage%2F2015%2F09%2F10%2F9b296b16e1c1eb8893380cfdf46f5154%2Ffoldscope-exlarge-169.jpg)