米東部マサチューセッツ州ボストン市は29日、市内の広場にあるリンカーン大統領と元奴隷の黒人男性をあしらった像を撤去した。米メディアが伝えた。 黒人男性がリンカーンの前に半裸でひざまずいている構図で、黒人差別反対運動を受け、撤去を求める声が強まった。市は公聴会を2回開いた上で年内の撤去を決めていた。 撤去された像は、首都ワシントンにある像の複製。作者がボストン出身のため、1879年に同市内に設置された。 米国ではことし、植民地主義や奴隷制度容認の象徴だとして、探検家クリストファー・コロンブスや南北戦争時の南軍司令官像を撤去する動きが相次いだ。(共同)
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