2014-09-24 しぶき無き人生 9月23日 晴れ カウンターで注文したカフェラッテを受け取る。歩き疲れて顔がじんわりと汗ばんで、詰まった鼻がぴいぴいと音をたてている。一刻も早く座り タバコを吸って一息つきたいが、談笑するカップル達に悟られまいと出来る限り涼しい顔で空いている席を探す。 普段であれば、窓際の席をチョイスするのだが、すでに窓際席に座っているのが女性ばかり。勉強や読書など、想い想いにカフェでの時間を過ごすレディたちの間に 汗ばみオジサンが座るのは気が引ける。仕方なくフロアの隅の二人用のテーブル席に座った。 「ああんっ!ダメッ! ダメ ダメッ!あっあっあっ! あ~ん! もうっ!ダメだってば~!」 隣の席で、男が連れの女の注文したフラペチーノを横取りしてイチャイチャしていた。 (貴様ら、拙者がサムライであったなら、その首筋から血がしぶいておったぞ...) 怒りを内にしぶかせなが