オミクロン株の急拡大とともにウイルスの特性も明らかになってきました。若者のほとんどが感染しても軽症で推移しますが、感染者や濃厚接触者が急激に増加することにより、社会機能の維持に支障が生じています。沖縄県の医療現場においても、就労できない医療従事者が増加しているため、救急外来の制限を余儀なくされる病院が増えてきました。 図は、沖縄県における疫学調査において、濃厚接触者が発症するまでの日数の分布を示しています。国立感染症研究所の実地疫学専門家養成コース(FETP)の専門家が分析したもので、厚労省のアドバイザリーボードにて私より報告させていただきました。 1月1日までに沖縄県内で確認した51例のオミクロン株確定例において、133人の濃厚接触者を特定しました。このうち25人の陽性を確認しましたが、3人が無症状者であり、22人が発症しました。この22人について、曝露イベントから発症するまでの日数分布