昨年末、全国のマンガ・アニメファンを恐怖に陥れた東京都のマンガ規制条例こと「東京都青少年健全育成条例」改定案をめぐる騒動。改定案が成立したことで、騒動も一段落したかと思いきや、改定案の施行はこれからで、まさに「俺たちの本当の戦いはこれからだ」と言うべき状況だ。そうした中で、東京都の新たな情報隠蔽工作が明らかになった。 昨年6月、最初の条例案改定が否決されてから、都青少年課は都内各地のPTA・保護者団体・自主防犯組織などに出向き、条例改定の意義を理解してもらうための説明会を開催した。その回数は80回余り。12月に改定案が可決した最大の理由である民主党が賛成に鞍替えした背景には、このことが大きかったとされる。民主党の一部議員は、PTAなどの支持者から「エロ議員」と非難されることを恐れたのだ。この点で、都青少年課の目論見は成功したと言えるだろう。 問題は、PTAなどに対して都青少年課からどのよう
参考 ●「東京都青少年健全育成条例改正案に反対する緊急ネットワーク」と昼間氏らへんの対立(Togetter - amamako氏のまとめ) ●mukofungoj c^iuloke ●よねざわいずみ (yonezawaizumi) on Twitter 12月15日、「東京都青少年健全育成条例改正案」が東京都議会で可決され、マンガ・アニメへの表現規制がいっそう厳しくなることになりました。これについて、わたしたちにはいくつかの言うべきことがあります。 1. 制定の過程で石原都知事は、同性愛者について「どこかやっぱり足りない感じがする。遺伝とかのせいでしょう。マイノリティーで気の毒ですよ」という発言を行いました。石原都知事の差別的発言は今に始まったことではありません。しかし、この発言がセクシャルマイノリティへの重大なヘイトスピーチであることに変わりは無く、わたしたちは市民のひとりひとりとして、
都の漫画規制条例 守ったものは子ではなく大人 漫画「クレヨンしんちゃん」の主人公、野原しんのすけが近年、おしりをあまり見せなくなっている。 アニメ化された当初、しんちゃんの言動は社会現象になる一方、低俗番組扱いもされた。青年漫画誌の連載のためか大人受けする皮肉やきわどい性表現も見られ、親をばかにするようなセリフが子に悪影響だとして、保護者団体からやり玉にあげられた。 その騒動をパロディーにもしていた作者の臼井儀人さんは昨年、事故で亡くなった。生前に作風を変えたのはさまざまな理由があってだろう。 作品は作者の手を離れて世に出た瞬間から作者だけのものではなくなる。読者や視聴者との対話、あうんの呼吸で作品は洗練もされうるし、受け入れられもする。 その過程に行政が入り込む余地はない。創作物に規制を施そうにも明快な客観基準を見いだせないからだ。親を敬えというのは道徳的善。性的なものへの寛容も
赤松 健 ⋈(参議院議員・全国比例) @KenAkamatsu まずは落ち着くことです。興奮すると対応を間違えやすいです。 RT @ohm336 マンガ規制の条例が可決されてしまった今、僕達にできることってなんなのでしょうか? 2010-12-15 17:43:23 赤松 健 ⋈(参議院議員・全国比例) @KenAkamatsu 今回の都条例、完全WIN(勝利)だったグループが無かったですね。どこもそれなりのダメージを受けて、しかも憎み合って終わった。多少は相手にも利益を与えつつ、押し引きで交渉する場がネットにもあればなぁ。「正しければ必ずこちらの言い分が通る」と考える人が多すぎた印象です。 2010-12-15 18:15:56
西日本新聞の投書 先日(2010年12月9日付)の西日本新聞の投書欄に「過激な性表現 規制やむなし」という70歳の人の投書が載った。もちろん東京都の青少年条例の件だ。 投書は、表現の自由という主張に一定の理解を示しつつも、規制はある程度はやむを得ないとする。 私には最近の性に対する感覚は異常に映る。一昔前なら非難された「できちゃった婚」や「援助交際」という名の売春。言葉にも意識にもモラルや罪の意識が薄い。それらが規律を乱していないか。 性観念の紊乱や崩壊が起きている、という指摘である。この文章の後に、教師や知識人の性的頽廃を嘆くくだりが続く。社会の自浄作用として善導を期待されている人々がその体たらくだから、行政が乗り出すのもしょうがないじゃん、というロジック構成だ。 この種の年配者の発言には、条例の内容などを早とちりするものが多いが、この投書は立法の内容を基本的に正確におさえ、性的刺戟など
景気がいいとか悪いという言葉はもう日常使う普通の言葉になっているが、よく考えてみると不思議なことである。戦争で工場が爆撃されたわけでもなく、冷害や干魃で田んぼがやられたわけでもないのに、20世紀初頭の大恐慌の時には、食うに困って生死の問題になる人がたくさんいた。モノがあるのに、それを人々の所へ届けられないという事態が起きて、それをどの国の政府もどうしようもなかったわけである。 つまり、社会というものは、自然災害と同じように、人間にはどうしようもなく人間の都合の悪いように動いてしまうことがある、社会は一定の範囲で自律的に動くということが確認されたわけだ。 同時に、20世紀は、一定の範囲で政府には社会の自律性に対してできることがあるということも確認された。と言っても、次の記事にまとめられているような、ジンバブエのようなやり方ではだめだ。 ジンバブエのインフレ率がすごすぎる モノが無いからと言っ
現在東京都議会に再提出され、審議中の「東京都青少年の健全な育成に関する条例」改正案について、あちこちで反発の声が上がってる。賛成派の声はネットでは比較的静かなようにみえるのは、わざと騒がないようにしてるのかいなと思わなくもないが、まあそれはおいといて。 私の考えは、基本的に前回の案に対するものと基本的には変わってないのだが、改めて、「ひとことだけ」というほど短くはないが、できるだけ手短に書いておく。対象としてるのは例の「非実在犯罪」規制と呼ばれてる、マンガやアニメなんかのいわゆる「二次元」に関する規制の方についての方。ちなみに、いわゆる児童ポルノ、つまり実在の青少年の映像等を使ったものについての規制には基本的に賛成。あと、ネット関係はMIAUが意見書を出してて、これに賛成、とひとことだけ。 では順番に。時間がないのでざっくりと。 結論からいうと、この条例案には反対である。 反対の理由は、簡
私は、もう、この問題は諦めることにしました。 私は、「基本的にはこの法案は対象半が広すぎて反対ですが、ただ一般の人たちが恐怖を覚えてしまうような表現があるのも事実かと思われるので、ある程度落としどころを見つけて歩み寄らないといけないよね」というスタンスだった。具体的にどこまでかの線引きをするのは私の独断では出来ないのは確かだが、幼児に向けられる欲望に関してはなんらかの表現規制が必要な可能性がある、とは思っていました。 でも、そういう風に言うと、反対派の人は火が付いたように怒り出す。 「不愉快なものは規制しても良いって言うのか。みんながそういうのはそれぞれあるんだから我慢すべきだろう」と表現の自由を盾に迫るのも、 「こんな絵も違法になるんですよ!良いんですか!?トトロもですよ!?」って絵を見せながら叫ぶのも、 「認知障害とか言う方が認知障害www」みたいにおまえだって的な態度で賛成派を批判を
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く