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新型コロナウイルスが猛威を振るう中で迎えた2021年。政府は1月7日、東京・埼玉・千葉・神奈川の1都3県を対象に緊急事態宣言の発令を決定した。 感染の拡大が止まらない中、東京都心の足にも影響が及んでいる。都営地下鉄大江戸線は運転士にコロナ感染が広がり、通常運行に必要な人員確保が難しくなったため、昨年12月27日から運行本数を通常の7割程度に削減。1月11日まで減便が続く予定だ。 国内で感染が広がりはじめた昨年春ごろから、乗務員の感染による鉄道運行への影響を懸念する声はあったが、ついに都内の地下鉄で現実となった。鉄道関係者からは「乗務員に広がると影響が大きく、他人ごとではない」との声が漏れる。 感染は、都営地下鉄大江戸線の「清澄乗務区」に所属する運転士の間で広がった。まず12月15日に1人の感染が判明。その後25日までに同乗務区に所属する運転士計15人の感染が確認された。 濃厚接触者を含め運
以前、子どもの頃にちょっと変わった「家族」を経験した女性、「めぐ」さん(「複数家族で同居「共同保育」で育った27歳の本音」2019年7月3日配信)に話を聞かせてもらいました。その家族の名は「沈没家族」。 1990年代、1人のシングルマザーがビラを配って「共同保育人」を募り、集まった10人ほどの若者で“共同子育て”を試みたのが、「沈没家族」の始まりでした。 「沈没家族」では、自らの意思で集まった大人たちがシフトを組み、代わる代わる子どもたちを保育していました。血縁でもなんでもない人が集まって、“よその子”の面倒を見ながら生活を共にするのです。最初、母子は1組でしたが、だんだんと人が集まってきて、そのうち3組の母子+シングルの若者たちが、共同生活をするように。多いときで10人の居住者がいたほか、通いの人も含めると、20人を超えるメンバーが出入りしていたそう。 住まいは、東京の東中野にある3階一
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ガン患者と家族、認知症の老人、夫婦の姿――。 そこで働いて2年目の看護師・辺見が目にするのは、さまざまな患者の“死と人生”をめぐる赤裸々で剥き出しの悲喜劇ドラマでした。 長寿が誰にとっても当たり前となった現代。あなたにとって、家族にとって「生きるとは?」 「死とは?」をストレートに問いかける問題作。『お別れホスピタル』(小学館)より一部抜粋して、ご紹介します。
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――新型コロナウイルスの流行状況を理解するために、現在、多くの国民が報道などを通じて実効再生産数について学んでいますね。 2009年に新型インフルエンザの流行があったとき、初めて日本の全国紙の一面記事に再生産数という言葉が登場した。それから10年ちょっと経って、今回の新型コロナでここまで広く詳しく論じられるようになったのは、画期的なことだと思っている。 重大な責任負う実効再生産数という指標 ――改めて話せば、基本再生産数は、すべての人が免疫を持たず感受性を持つときの、1人の感染者が生み出す2次(新規)感染者の平均値。いわば、病原体の素の感染力を示すものです。これに対して実効再生産数は、実際に1人の感染者が生み出している2次感染者の平均値で、さまざまな現実の対策の影響を受けているものと位置づけられます(詳細は4月22日付「科学が示す『コロナ長期化』という確実な将来」を参照)。 現在、実効再生
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※本来複数の製薬企業から同一成分の薬が発売されている際の表記では、成分名のエチゾラムを使うのが一般的である。しかし、服用患者も含め世間一般では簡単に覚えやすい「デパス」でその名が広く知られていることが多い。このため以後はエチゾラムではなく「デパス(エチゾラム)」と表記することをあらかじめお断りしておく。 依存患者に接触 デパス(エチゾラム)を服用し、依存にまで至った患者はどのようになるのか? 調査報道チームは今回、さまざまなルートを使って服用患者に接しようとしたものの、当初はなかなかうまくいかなかった。連載第1回「合法的な薬物依存「デパス」の何とも複雑な事情」(2019年11月29日配信)で国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部部長の松本俊彦氏が指摘していたように常用量依存は実態が見えず、服用患者には必ずしも「依存」との自覚があるわけではない。 また、精神疾患領域に精通
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みなさんこんにちは「デビット」です。Davidと書いてデビットと呼んでもらっています。実は、このコラムがスタートして以来、担当編集者には自由に書かせていただいていますが、ついに(?)リクエストをいただきまして、それは「なんでデビッドでなくデビットなのか? 結構聞かれるので、1回説明してもらいたい」とのことでした。 そこで今回は、外国人の名前にまつわるエピソードをいくつか紹介したいと思います。まず、編集者の質問に答えますと、Davidなので基本的にはデビッ「ド」が正しいのだと思います。しかし私にもちょっとだけ言い分があります。五十音に出てくる「ド」は漢字の「度」などで、声帯を震わせて「ド」と発音する有声音です。英語では「Door」の「ド」などと同じですね。 日本語の「つ」と「す」は聞き分けにくい これに対し、「David」の語尾の「d」は有声歯茎破裂音といい、同じ有声音でも息で舌をはじくよう
最近になって、政府が重い腰を上げて取り組み始めたものに「就職氷河期世代」の問題がある。「ロストジェネレーション世代」とも言われるが、現在35~44歳のアラフォー世代の貧困問題と言っていい。 もっと正確に言うと、1993~2004年に学校卒業期を迎えた人である。バブル崩壊後の雇用環境の厳しい時代を余儀なくされ、高校や大学を卒業した後に正社員になれず、非正規社員やフリーターとして、その後の人生を余儀なくされた人が多かった世代の問題だ。 厚生労働省の支援プログラムは功をなすのか この就職氷河期世代を対象とした支援プログラムが、3年間の限定付きではあるが厚生労働省の集中支援プログラムとしてスタートしている。支援対象は多岐にわたり、少なくとも150万人程度が対象者。3年間の取り組みによって、同世代の正規雇用者を30万人増やすことを目指している。 もっとも、わずか3年の支援プログラムで就職氷河期世代が
高偏差値大学の学生も理解していない ──刺激的なタイトルです。 20年前の共著『分数ができない大学生』を思い出す人もいるのか、ネットには「また、若者を貶(おとし)めている」なんて書かれています。読まずに書いて、と腹が立つけど、それだけ日本には数学嫌いが多いという証拠です。状況を放置してきた数学教育関係者の一人として、批判は甘んじて受けます。 解き方を忘れたなら、思い出せばいい。「わからない」は、そもそも理解できるように教えられていないのです。割合の問題を解くには「くもわ」で、という感じです。 ──「比べる量」「もとになる量」「割合」の最初の文字を取って、その関係を表した図ですね。 「く÷も=わ」「も×わ=く」だけを覚えると、記憶が曖昧(あいまい)になったときに、3つの関係がわからず、2は50の25%となる。速さ、時間、距離の「はじき」も同じ。 松井証券の松井道夫社長が言うように、時代は量で
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