10月25日、内戦下のシリアで反体制派のイスラム過激派組織「ヌスラ戦線」(現・シリア解放機構)に拘束され、3年4か月ぶりに解放されたフリージャーナリストの安田純平さんが帰国した。 ⇒【写真】ジャーナリストの常岡浩介氏 英国に拠点を置くNGO「シリア人権監視団」によると、過激派組織との交渉窓口になったのはカタールとトルコで、最終的にカタールが身代金300万ドル(約3億3700万円)を支払ったことが解放の決め手になったという。だが、具体的にどのような交渉が行われたのか、真相は今も藪の中だ。一方、安田氏が2004年4月に起きたイラク日本人人質事件以来、今回で2度目となる拘束だったこともあり、ネット上では「自己責任論」が再燃。安田氏へ批判の声が渦巻いている。 そこで、2016年11月に過激派組織「イスラム国」(IS)との関係を疑われクルド自治政府当局に逮捕されるなど、危険地域の取材活動を通じ過去幾