大阪に坂和章平という人がいる。通称:ナニワのオッチャン弁護士。 この人、ヒジョーに映画が好きで、本業(弁護士)の合間にひたすら映画を見ては、その感想をコツコツとブログに書いたりなんかしている。最初の頃は個人的な日記に書いていたんだと思うけど、いまはブログ形式でご自身の映画評論を発表し続けている。 弁護士としてはたいへんなキャリアをお持ちで、それに関する著作もたくさんあり、そっち方面では十分に成功を収めたと言ってよいだろう。 ところが、映画評論家になりたいという夢が忘れられず、書き貯めた映画の感想を『SHOW-HEY シネマルーム1 〜二足のわらじをはきたくて〜』というたいそう正直なタイトルで出版してしまった。出版といっても自費出版なんだけど。 おれみたいに、連日、全国各地のブックオフを巡っていると、日本の出版文化のいろんな面が見えてくる。そのうちのひとつが“自費出版の本は薄い”ということだ