花活けで花材を選ぶとき、私は結構迷います。 あらかじめどういうものを活けるか決まっていたり、花屋さんで目についたものを買う場合はいいのですが、問題はいけばな教室に行ってその場で花材を決めなければならない時です。 事前にこういうものを活けたいと思っていたとしても、その日に期待通りの花材が稽古場にあるとは限らないので、結局は出たとこ勝負にならざるを得ません。 さっさと決められる潔い人もいる一方、私はいつもグダグダして出だしから時間を浪費してしまいます。 だけどそんな私でも、たまに意外とあっさり決まる場合があります。 それは、ちょっと活けてみたいと思わせるような面白い花材に出会った時。 今回の花材はまさにそういう類いのものでした。 ツルソケイというモクセイ科ソケイ属の常緑低木です。 常緑なので本当は緑の葉が付いているものなのですが、今回は葉を取った状態のものが売られていました。 なお、いけばな花