この続き(第五章以降)は、10/1発売の書籍「日本映画、崩壊―邦画バブルはこうして終わる」(ダイヤモンド社刊)にて! 斉藤守彦 (さいとうもりひこ) 1961年、静岡県浜松市出身。映画業界紙記者を経て、映画ジャーナリスト/アナリストに。「INVITATION」誌ほか、現在多数のメディアで執筆中。映画業界内の多種のデータを検証し、その卓抜とした切り口・語り口が多くのファンに支持されている。 映画ジャーナリスト/斉藤守彦 第一章:2006年、日本映画バブル元年 そんなに「日本映画が元気!!」なのか? このところ「日本映画が元気!!」だとか「洋画を凌ぐ邦画の勢い」「邦高洋低」といった記事を目にすることが多い。自国で生産される映画が注目されているのは大いにけっこうなことなのだが、はて、何を指して「日本映画が元気」なのだろうか? 日本映画のみならず、前年に公開された映画がいかなる状況だったのか