液状化による被害が出た札幌市清田区の住宅街では、道路などの復旧作業が進められている(13日午前)=沼田光太郎撮影 地震発生から1週間を迎えた被災地。大きな被害の爪痕が残る土砂崩れの現場では、倒壊した建物などの状況を確認する人たち(13日午後、北海道厚真町で)=松本拓也撮影 北海道で最大震度7を観測した地震で、道内での宿泊施設のキャンセルが少なくとも50万人に達することがわかった。大規模な土砂崩れが起きた厚真(あつま)町での道路や農業用設備などの被害額は約157億円に上ることも判明。13日で地震から1週間となり、物流などでは復旧が進んでいるが、被害の深刻さが浮き彫りになってきた。 日本旅館協会北海道支部連合会によると、50万人の宿泊キャンセルによる影響額は100億円に達しており、集計中のためさらに拡大する見通しだ。イベントの中止や期間短縮も相次ぎ、秋の観光シーズンに大きな痛手となっている。