生活に困窮して県営住宅からの立ち退きを余儀なくされ、強制執行の当日に中学2年生の長女、松谷可純さん=当時(13)=を絞殺したとして殺人の罪に問われた美花被告(44)=銚子市豊里台=の裁判員裁判の初公判が8日、千葉地裁(佐々木一夫裁判長)で開かれた。松谷被告は罪状認否で「間違いありません」と起訴内容を認めた。判決は12日。 起訴状などによると、松谷被告は昨年9月24日午前9時ごろ、自宅で可純さんの首を鉢巻きで絞めて窒息死させたとしている。 検察側の冒頭陳述などによると、松谷被告は可純さんと2人暮らし。調理パートなどで生計を立てていたが、平成24年5月頃から月額約1万3千円の家賃を滞納するようになり、県が訴訟を提起。明け渡しや、滞納分などを払うよう松谷被告に命じる判決が言い渡されていた。 犯行の約2時間後、強制執行の業者の男性が居間の布団で遺体を発見した。男性は証人尋問で「松谷被告は可純さんが