日本人の父と外国人の母の間に生まれた子の日本国籍取得の要件から父母の結婚を削除した改正国籍法が、5日午前の参院本会議で、与党と民主党などの賛成多数で可決、成立した。公布から20日以内に施行される。 最高裁の違憲判決を受けたもので、日本人の父の認知だけで国籍を取得できるようになる。改正法は、日本人男性に金銭を払うなどして虚偽の認知をしてもらい国籍を取得する「偽装認知」を防ぐため、偽装認知による届け出を行った場合は1年以下の懲役または20万円以下の罰金を科す規定を新設した。 【関連ニュース】 ・ 国籍法改正案を可決=参院法務委 ・ 国籍法改正案、5日成立へ ・ 国籍取得の審査厳格化へ=「偽装認知」を防止 ・ 労基法案など成立ずれ込み=参院 ・ 国籍法改正案の採決先送り=参院法務委