先月、兵庫県姫路市の小学校で歯の健診が行われた際、40代の歯科医師が児童30人の乳歯を抜いていたことがわかりました。歯科医師は保護者の同意がなかったことについて、「軽率だった」と認め、市の教育委員会は「健診の範囲を超えた行為で不適切だった」としています。 1人の保護者から「希望していないのに歯を抜かれた」と学校に連絡があり、明らかになりました。 乳歯を抜かれた中には出血した児童がいたほか、2人がショックを受けたとしてスクールカウンセラーからケアを受けるということです。 歯科医師は聞き取りに対し、「永久歯との交換をスムーズにするため、抜いた」と説明し、保護者の同意がなかったことについて、「軽率だった」と認めて学校歯科医を辞任したということです。 教育委員会は「健診は虫歯の有無などを調べるのが目的で、歯を抜くのは健診の範囲を超えた治療行為で不適切だ」として、今後、学校歯科医を対象にした研修を行