夢が叶ったね、と会社時代の友達が言ってくれた。 たしかに、会社員の頃、本を出すのが夢だった。 たぶん、自分の人生には何か大きなこともワクワクすることもおきずに終わるんだろうなと思った時、生涯に1冊何かを書き残せることができたらいいなと思ったことがある。 昨日の日経新聞の朝刊に本の宣伝がのっていた。 そろそろ発売されるということや日経新聞に宣伝を出してくださるということは聞いていたけれど、いつとは聞いていなかったので、フェイスブックで教えてもらってはじめてわかった。 僕の夢は叶ったのだろうか。 しかし、これが夢の実現だとしたら、その味は苦い。 内容は僕が18年の会社員の生活のなかで、どんな失敗をしたのか、どんなに情けない組織人だったのか、組織人としての成熟を迎える前に、なぜ気持ちを折ってやめてしまったのかという話だ。 よい歳をした大人が告白するには、あまりに情けない、恥ずかしい内容だ。 ブロ